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2026
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【ブログ前編】「歯並び」は子供からのSOS。見た目の裏に隠れた「呼吸」と「成長」の危機とは?

インプラント治療 小児矯正

千葉県市川市、八幡エリアにお住まいの保護者の皆様、こんにちは。 当院は、お子様の**「歯を抜かない(非抜歯)」**矯正治療を専門に行う歯科医院です。

ふと、お子様の寝顔を見たとき、口がポカンと開いていたり、いびきをかいていたりすることはありませんか? あるいは、「乳歯の歯並びがガタガタだけど、永久歯に生え変われば治るかしら?」と様子を見てしまってはいないでしょうか。

実は、私たち専門家から見ると、それは単なる「歯並びの問題」ではありません。お子様の体の中で起きている**「呼吸の異常」「骨格の成長不全」**を知らせる、緊急のサイン(SOS)なのです。

このブログシリーズ(全2回)では、なぜ「歯並び」と「呼吸」が密接に関係しているのか、そしてなぜ治療には**「8歳」という絶対的なタイムリミット**が存在するのかについて、医学的な根拠に基づいて詳しく解説していきます。


1. 歯並びの悪さは「氷山の一角」にすぎない

多くの保護者の方が、「歯並びをきれいにしたい」という審美的な理由で来院されます。もちろん、きれいな笑顔は素晴らしい財産です。しかし、ガタガタの歯並び(叢生)は、あくまで目に見えている結果にすぎません。

海に浮かぶ氷山を想像してみてください。水面に出ている部分はほんの一部です。 この図は、不正咬合(歯並びの悪さ)の全体像を表した「氷山モデル」です。

水面下に潜む「上あごの狭さ」=「気道の狭さ」

図にある通り、水面下には**「上顎狭窄(上あごが狭い)」という根本原因が隠れています。 ここからが重要なポイントです。解剖学的に、「上あご(上顎骨)」は「鼻の床」でもあります。**

つまり、**「上あごが狭い」ということは、自動的に「鼻の空気の通り道が狭い」ということを意味します。 鼻の通り道が狭ければ、お子様は苦しくて鼻で呼吸ができません。その結果、生きていくために無意識のうちに「口呼吸」**を選択せざるを得なくなります。

「歯並びが悪い」というサインを見逃すことは、お子様が毎日、そして毎晩、苦しい呼吸をしている状態を放置することと同じなのです。


2. 口呼吸がお子様の「顔」を変えてしまう

「口呼吸くらい、大きくなれば治るでしょう?」 そう思われるかもしれません。しかし、成長期のお子様にとって、口呼吸は「顔の形」そのものを変形させてしまう恐ろしい習慣です。

本来、鼻呼吸ができている子は、口が閉じ、舌が上あごの天井にピタリと吸着しています。この舌の力が内側から上あごを支え、広くきれいなアーチを描くように顔が成長します。 しかし、口呼吸の子は、息をするために常に口を開け、舌が低い位置(低位舌)に下がっています。

すると、どうなるでしょうか? 内側から支えを失った上あごは、頬の筋肉に外側から押しつぶされ、どんどん狭くなります。そして、下あごは後ろに下がり、顔全体が縦に長く伸びてしまいます。

これを専門用語で**「アデノイド顔貌」**と呼びます。

アデノイド顔貌の特徴

  • 面長な顔つき:顔の中央が平坦で、のっぺりとした印象になります。
  • 鳥貌(ちょうぼう):下あごが小さく、奥に引っ込んでいるため、横顔のバランスが崩れます。
  • お口ポカン:いつも口が半開きで、上唇が富士山のようにめくれ上がります。
  • ガミースマイル:笑うと歯茎が過度に露出してしまいます。

これらは単なる遺伝ではありません。「呼吸」という機能のエラーが、骨格という「形」を歪めてしまった結果なのです。 大人になってから骨格の歪みを治そうとすると、顎を切るような大掛かりな外科手術が必要になることもあります。だからこそ、骨が柔らかく、成長の途中にある小児矯正の時期に、正しい呼吸と骨格を取り戻してあげることが何より重要なのです。


3. その「落ち着きのなさ」は性格のせいじゃない?

気道が狭く、睡眠中に十分な酸素が脳に送られないことは、お子様の脳の発達や行動にも深刻な影響を与えます。 「うちの子、いつも落ち着きがない」「授業に集中できない」「すぐにイライラする」 そんなお悩みはありませんか?

実は、睡眠呼吸障害を持つお子様は、**ADHD(注意欠陥・多動性障害)**によく似た行動をとることが研究で分かっています。 大人は睡眠不足になると眠くなりますが、子供は眠気に抗おうとして、逆にハイテンションになったり、イライラして攻撃的になったりします。

「性格のせい」や「しつけのせい」だと思っていたその行動は、実は「息苦しくてよく眠れていない」というSOSかもしれません。


4. 放置した場合の「社会的・経済的損失」

この問題を放置したまま大人になると、リスクはさらに拡大します。 日本国内だけでも、睡眠不足や睡眠障害による経済損失は、年間で約15兆円にも上ると推計されています。

これは、労働生産性の低下や、事故のリスク、医療費の増大などを含んだ数字です。 お子様一人の人生に置き換えてみても、集中力の低下による学業への影響や、将来の仕事のパフォーマンス低下、そして医療費の負担など、計り知れない損失につながる可能性があります。

「たかが歯並び」ではなく、「一生の健康と能力」を守るための投資として、矯正治療を捉えていただく必要があります。

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