子供のいびき・口ポカンは何歳から相談?歯ならびと矯正|市川市八幡
「うちの子、いびきや口ポカンが気になる」と思ったら
「寝ているときに子供のいびきが気になる」「日中もずっと口が空いている」「口ポカンがなおらない」「歯ならびが気になるけれど、子供の矯正は何歳からなのだろう」――最近、こうしたご相談を保護者の方から本当に多くいただきます。
こんにちは。市川市八幡の歯医者、アーツ歯科&小児デンタルランド院長の西田隆行です。当院は小児歯科・小児矯正に力を入れており、お子さんのいびき・口呼吸・歯ならびのお悩みに、歯科の立場から取り組んでいます。
「子供のいびきなんて、かわいいもの」と思われがちですが、習慣的にいびきをかいているお子さんは、深い眠りにつけていない可能性があります。そして、お子さんの呼吸のしかたは、歯ならびやあごの成長にも関わってきます。大切なのは、これらの対応には適した「時期」があるということです。この記事では、子供のいびき・口呼吸・口ポカンと歯ならびの関係、そして子供の矯正は何歳から考えればよいのかを、年齢を追って解説します。
子供の口呼吸・口ポカンを「ただの癖」と考えないほうがよい理由
本来、人は鼻で呼吸する生き物です。鼻には、空気を温めて湿らせる、ホコリやウイルスをろ過する、といった大切な働きがあります。ところが、鼻づまりや扁桃・アデノイドの肥大などで鼻呼吸がしづらくなると、子供は無意識に口で呼吸するようになります。これが子供の口呼吸であり、いつも口が空いている「口ポカン」の状態です。
口呼吸が習慣になると、口の中が乾いて虫歯や歯ぐきのトラブルが起きやすくなるだけでなく、舌の位置が下がり、上あごの成長が十分に進まなくなります。上あごが横に広がりきらないと、永久歯が並ぶスペースが足りず、歯ならびが乱れやすくなります。「歯が重なる」「下の前歯のすぐ後ろから別の歯が生えてきた」といったご相談は、まさにこのスペース不足が背景にあることが少なくありません。
さらに、子供のいびきは単なる寝相の癖ではなく、睡眠中に空気の通り道(気道)が狭くなっているサインのことがあります。睡眠が浅くなると、深い眠りのときに多く出る成長ホルモンの分泌が妨げられ、身体の成長や、日中の落ち着き・集中力に影響することが知られています。子供の口呼吸・口ポカン・いびきは、歯ならびと睡眠の両方に関わる、見過ごせないサインなのです。
あごと歯ならびは「いつ」育つのか
お子さんの歯ならびやあごの形は、生まれたあとの成長の中で少しずつ決まっていきます。ここがこの記事でいちばんお伝えしたいところです。
あごの骨は、ほかの体の骨とは成長のペースが違います。一般に、頭やあごの土台となる部分は6歳ごろまでに大人の8割ほどまで育ち、上あごは6〜10歳ごろ、下あごは10〜15歳ごろに成長のピークを迎えるとされています。つまり、それぞれの時期に「育つべきものが育つ」かどうかで、その後の歯ならびや呼吸のしやすさが大きく変わってきます。
そして、この成長は遺伝だけで決まるわけではありません。普段の呼吸のしかた(鼻か口か)、舌の位置、姿勢、噛む習慣といった日々の使い方が、あごや歯ならびの育ち方に影響します。だからこそ、早い段階で気づいて環境を整えてあげることに意味があります。子供の矯正が「何歳から」と気になるのも、この成長のタイミングが関わっているからです。
年齢別・家庭と歯科でできること
0〜3歳:呼吸と機能の土台をつくる時期
この時期は、あごの骨がやわらかく、これから大きく成長していきます。ご家庭で意識したいのは、まず「鼻で呼吸できているか」です。指しゃぶりは3歳ごろまでの卒業を一つの目安にし、おしゃぶりの長期使用は避けます。離乳食以降は、やわらかいものばかりにせず、よく噛む習慣をつけてあげてください(ただし、「よく噛むこと」や「硬いものを噛むこと」については、日本歯科大学名誉教授・丸茂義二先生から、柔らかいものの方が上顎の成長発育を助けるというお話もあります)。鼻づまりが続くようなら耳鼻科への相談も大切です。歯科では、0歳児からの定期的なチェックで、お口の機能や歯ならびの土台の発達を見ていきます。
4〜6歳:早めの気づきが分かれ道になる時期
3歳を過ぎても口ポカンが続く、いつも口が空いている、子供のいびきをかいて寝ている――こうしたサインがはっきりしてくるのがこの時期です。3〜7歳ごろは扁桃やアデノイドが大きくなりやすく、子供の睡眠時無呼吸が比較的多く見られる年代とも重なります。歯科では、舌や口まわりの筋肉を整えるトレーニングや、指しゃぶり・舌のクセといった習慣への対応を行います。「まだ小さいから様子を見ましょう」と言われがちですが、原因によっては早めの対応が後の負担を減らすことがあります。
7〜10歳:歯ならびとあごの成長を活かせる時期
永久歯が生え始め、上あごの成長が活発な時期です。子供の矯正は何歳から、というご質問に対して、この年代は「あごの成長を治療に活かしやすい大切なタイミング」と考えられています。上あごの幅を広げて永久歯が並ぶスペースをつくることで、できるだけ歯を抜かない方針、いわゆる非抜歯での対応を検討しやすくなります。歯が重なっている、歯が後ろから生えてきた、といったお悩みも、この時期にスペースを確保できれば、無理に歯を抜かずに整えられる可能性が広がります。当院ではこの時期のお子さんに、上あごの拡大を中心とした非抜歯の対応をご提案することがあります。詳しくは小児矯正のページもあわせてご覧ください。
11歳以降:成長期の終盤に向けて
永久歯がそろってからでも対応は可能ですが、あごの成長のピークを過ぎていくため、骨格に関わる部分はできることに限りが出てきます。歯を抜かない非抜歯での対応が難しくなる場合もあるため、できれば10歳までに一度ご相談いただくことを強くおすすめしています。
受診の目安
以下のいずれかに当てはまるときは、一度歯科でのチェックをおすすめします。やり方は年齢やお子さんの状態によって変わるため、自己判断で進める前にご相談ください。
- 子供のいびきをかいて寝ている/寝ているときに口が空いている
- 「口ポカン」が3歳を過ぎても続いている
- 歯が重なっている、歯ならびがすでに気になる
- 下の前歯の後ろから別の歯が生えてきた
- 子供の矯正を何歳から始めるべきか迷っている
- 寝起きの機嫌が悪い、日中の落ち着きを指摘される
まとめ
子供のいびき・口呼吸・口ポカンは、放置すると歯ならびや睡眠、成長に関わってくることがあります。そして対応には適した「時期」があり、早く気づくほど、歯を抜かない非抜歯の選択肢も含めて、お子さんの負担が少ない対応をしやすくなります。市川市八幡の歯医者、アーツ歯科&小児デンタルランドでは、1階の小児専用フロアでお子さまが安心して通える環境を整え、年齢に応じた小児歯科・小児矯正の対応をご提案しています。「うちの子、もしかして?」と思われた方は、お気軽にご相談ください。
ご予約・お問い合わせ
千葉県市川市八幡6-2-2
京成線八幡駅 南口より徒歩8分
TEL:047-711-0114
本記事は、スタンフォード大学医学部 睡眠医療部門 臨床教授 Dr. Audrey Yoon のセミナー内容をもとに、患者さん向けに再構成したものです。
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